FSCスウェーデンの森林規格マネージャーのHenrik von Stedingkは次のように述べています。「この調査報告書は、FSCが森林生物多様性の保全に貢献できることについて、科学的な根拠を示すと同時に、FSCがフィンランドの法令及びその他の保全イニシアティブを補完するものとして機能することが示されています。FSCは社会的便益と経済的な継続性にも寄与するため、FSC認証は森林の様々な価値の促進に役立つことは間違いありません。」
過去5年でフィンランドのFSC認証林面積は3倍に拡大し、現在ではフィンランドの全森林の8%に相当する150万ヘクタールの森林がFSC認証を受けています。FSC認証は森林管理においてフィンランドの法令よりも厳しい要求事項を課しています。例えば、法令では小規模森林の主要生息域や保護生物の保護を求めていますが、FSCはそれらに加えて大規模森林の主要生息域や絶滅危惧種の生息域の保全も求めています。またFSCは湖などの周辺の河岸地帯の保全も求めています。このような生息域は、通常の管理森林では生存できない生物や特定の生物学的な特徴を持った生物の生存にとって非常に重要です。
管理森林において、FSC認証は生きている木だけではなく、枯れた木を残すことも求めています。また針葉樹林における落葉広葉樹の導入や混交林の推進を求めています。FSCのこのような取り組みによって、管理森林でも様々な樹種が様々な林齢や規模で存在し、森林構成の多様化につながっています。
本報告書は英語版が下からダウンロードできます。
元記事はこちら(FSCスウェーデンウェブサイト、スウェーデン語のみ)。