FSC事務局長のKim Carstensenは次のように述べています。「原生林景観や先住民族の文化的景観(Indigenous Cultural Landscapes)は、この地球上に残された非常に貴重な森林のひとつです。FSCはこれらを守るために、総会可決動議65番を確実に実施します。一方、これらの森林を守ることは非常に大きな規模での取り組みが不可欠であり、対象地域の関係者や政府を巻き込まなければ成し得ません。このような関係者や政府の協力なしで動議65番の実施を進めることは、これらの地域の認証林管理者にとっては無理難題を押し付けられていることになり、結果、FSC認証を諦めざるを得なくなってしまうと考えられます。私たちはより現実的に実行可能な指標を時間をかけて考える必要があります。また総会可決動議65番では先住民族の文化的景観についての言及がありませんでしたが、これも守るための指標を考えなければなりません。」

Kim Carstensenは次のように続けています。「7月に行われた原生林景観ソリューションフォーラムでは、多くの利害関係者がブラジル、カナダ、コンゴ盆地、ロシアの原生林景観と先住民の文化的景観を守るために迅速な措置が必要であるという意見に賛同しました。そこで、この度FSCでは新たなアドバイスノートを発行し、これらの国では2018年1月1日からFSC認証林内の原生林景観中核的地域の80%を保護しなければならないという暫定的な要求事項を導入することにしました。この暫定的な要求事項はこれらの国におけるFM国内規格が発効するまで適用されます。」

アドバイスノート草案及びコメントフォームはこちらからダウンロードいただけます(英語のみ)。

アドバイスノートはコンサルテーション終了後、すぐにコメントを反映し最終版となり、2017年1月1日に発効する見込みです。

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