2025年10月26日から10月31日まで開催された2025年FSC総会で採択された動議は以下の通りです。

環境、社会、経済の3分会それぞれで南北、個人/組織の重みづけを考慮した上での過半数、および全体の3分の2以上の賛成を得た動議が可決となり、今後のFSCの運営や規準文書等に反映されていくことになります。

動議はFSCの定款変更または原則と基準の変更を求める定款動議とFSC規格や運用方法の変更を求める方針動議の2種類に分かれています。

否決となった動議や投票されなかった動議も含めた全ての動議一覧はFSC総会公式サイトからご覧いただけます。FSC国際会員の方は各動議の詳細もご覧いただけます。

可決した動議一覧

定款動議

  • 03/2025:FSC社会・経済・環境分会への新規会員振り分けのためのプロトコルの基準と根拠
  • 04/2025:組織とFSCとの関係に関する指針の遵守
  • 06/2025:会員及びその他関係者に適用する行動規範を強化するための定款動議
  • 07/2025:FSC定款とネットワークポリシーの整合を図るための用語更新
  • 08/2025:オンラインおよびハイブリッド形式の会員総会開催を正式化する定款改正動議

方針動議

  • 11/2025:FSCシステム強化のための会員基盤強化  
  • 30/2025:FSCクレームの完全性を向上させるためのデジタル情報およびボリューム管理システムのロードマップ(旧称:FSC製品における虚偽クレームの管理)
  • 32/2025:FSC規範的枠組みの合理化・簡素化
  • 33/2025:FSC価値提案の強化
  • 34/2025:国際的な規制枠組みにおけるFSC認証の認知度向上
  • 37/2025:先住民族認証の促進
  • 38/2025:熱帯諸国のコミュニティおよび小規模生産者向け市場開発の強化
  • 43/2025:高い保護価値値(HCV)1-6の特定・保護・モニタリングの強化(1-6)
  • 45/2025:固定された閾値を超え、原生林景観(Intact Forest Landscape, IFL)のための成果ベースの保全へ
  • 46/2025:FSCは森林再生を認証するものとする。
  • 47/2025:景観アプローチを多様な森林生態系に拡大適用することで、FSC認証及び生態系サービス効果検証サービスを気候変動対策投資ツールとして推進する。