以前こちらのニュースでもお知らせしました通り、2015年3月にFSCは独立した苦情調査パネルを任命し、国際建設林業労働組合連盟(BWI)による苦情申し立てに関する調査を実施してきました。苦情は、SFIが従業員の労働組合を認めていない、つまりILO基本条約87号「結社の自由及び団結権の保護に関する条約」及び98号「団結権及び団体交渉権についての原則の適用に関する条約」への違反であるという内容でした。
苦情調査パネルの調査の結果、SFIはILO基本条約87号及び98号のどちらにも違反をしているという明確な証拠が見つかり、そのためFSC国際理事会において、BILT及びSFIとの関係断絶が決定されました。
関係断絶という決定に至るまでに、BILT及びSFIには改善の機会が与えられ、2016年6月24日の期限(後にBILTの要請によって6月30日に延長された)までに改善計画と是正措置の進捗を報告するようFSC理事会は求めていました。しかし期限までに改善計画や進捗報告は提出されず、また是正措置に対する真摯な姿勢が見られなかったため、十分な改善のための期間はあったものの関係断絶という結論に至りました。
「組織とFSCとの関係に関する指針」では、ILOの中核的労働基準の順守を求めています。これが順守されていないという情報が報告された場合、独立した苦情調査パネルが調査にあたり、違反が明らかになると必要に応じてFSC理事によりFSCとの関係断絶が決定されます。
今回の決定によって、BWIによる「組織とFSCとの関係に関する指針」の違反に関する申し立てから始まった本件はひとまず終了となります。
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