以前、こちらのニュースでお知らせしました通り、改定CoC規格についてFSC理事会では重要な変更点が多いために、再度パブリックコンサルテーションを実施し、広く利害関係者からの意見を募ることを決定しました。この度、最終草案ができあがり、3回目となる(最終)意見公募を開始しました。
本コンサルテーションは主にFSC-STD-40-004の改定内容に対するものですが、一部関連する内容が含まれているために、認証機関向けの認定規格FSC-STD-20-011の改定内容も対象となっています。
本草案における主な重要な変更点は次の通りです(詳細は規格をご確認下さい):
【取引情報の照合に関する変更点】
- 取引情報の照合に関する要求事項はリスクの高い認証取得者にのみ適用される。ただしリスクの低い組織も認証機関が取引情報を照合する際に協力は必要。
- 認証取得者のリスクは「偽りのFSC表示のリスク(RFC)」という指標を用いて認証機関が評価する。
- RFCスコアが6以上(高リスク)の組織はオンラインクレームプラットフォーム(OCP)の使用が必須。
【OCP使用のメリット】
- OCPにすべての取引情報を入力している、FSCファイバーテストプログラムに参加同意している等の条件を満たすことで監査頻度を通常の5年に4回から2回に軽減できる。
【サイト横断クレジット及びパーセンテージ方式】
- クレジットシステム及びパーセンテージシステムのどちらにおいても、特定条件を満たせばサイト横断的に他のサイトに入ったインプットを別のサイトでアウトプットに使用できる。
【リサイクルレベル適用閾値の変更】
- 今までポストコンシューマー回収原材料の割合が85%以上で適用できたリサイクルラベルの閾値を70%に引き下げる(ミックスラベルの閾値に合わせる)。
この他にも、細かい変更点はいくつもありますので、是非規格草案をご一読されることをお勧めします。
なお、今回のパブリックコンサルテーションではオンラインによる回答方法が導入されています。
こちらから、オンラインで直接回答ができるページを開くことができますが、このシステムは英語のみ対応しているため、日本語ではご利用いただけません。
英語で直接ご回答頂く場合は、こちらのシステムをご利用下さい。
日本語でご意見の提出をご希望される方は、従来通り下記のコメントフォームをダウンロードしていただき、コメントをご記入の上、FSCジャパン指針・規格コーディネーター 三柴ちさと(ctomimura@forsta.or.jp)宛に8月19日までにお送りください。
下記のリンクから改定CoC規格草案の日本語参考訳もダウンロードいただけます。
また参考までに、FSC-STD-20-011第4-0版草案及び、従来のCoC規格と改定CoC規格の変更点対応表も下記からダウンロードいただけます(英語のみ)。
英語原文での規格の草案、討議資料および全ての関連情報はCoC改定プロセスのウェブページにてご覧いただけます(英語のみ)。
ニュースの元記事はこちら(英語)