FSCは、これまで認証機関ごとに異なっていた審査レポートのテンプレートを標準化することで、よりよいデータ管理および分析が可能となるよう、デジタル審査レポートプロジェクトを進めてきました。すでにパイロットテストも終えており、この時点で全世界での使用開始を決定しました。
この仕組みによって、適切な審査データの入手が可能となり、傾向、影響やリスクを容易に把握することができ、FSC制度の向上につながります。また審査過程に基づく審査レポートの公開用概要(各言語版)が自動的に作成されるため、認証機関の手間を軽減でき、かつ公開用概要レポートの品質の一貫性を保つことができます。
現時点では、FM認証審査レポートについてのみデジタルレポートの仕組みが整っています。CoC審査レポートについても今後同様にデジタル化をしていく予定です。
新しい仕組みが認証機関にとって使いやすく、通常業務に取り入れやすいことは非常に重要です。このような観点からレポートテンプレートはマイクロソフトワードで作られています。またアドインが使用されており、FSCデータベースの情報と自動的に同期されるようになっています。
審査レポートのあらかじめ用意されている入力フィールドに入力された情報のうち、公開用概要に含まれるものは自動的に拾われて、公開用概要に反映されます。公開用概要に含めなければならない情報に変更はありません。自動的に公開用概要が作成されることで品質の一貫性が担保されます。
レポートテンプレートは、何名かの審査員によってテストされたのちに最終版となっています。現在9つの言語に訳されており、必要に応じて訳を追加していきます。
関連トピックのポッドキャスト、トレーニングビデオ、そしてFAQをこちらから見ることができます(英語)。
また認証機関や審査員も対象としたオンラインセミナーが予定されています(10月8日日本時間23:00より)。
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