今回改定されたFSC商標規格は、FSC認証取得者による製品用FSCラベルの使用、FSC認証製品の広告宣伝、認証取得者としての広告宣伝の際のFSC商標使用に関する要求事項を規定しています。
FSC商標を使用する認証取得者は、本規格への適合が義務付けられています。本規格は認証機関によるFSC商標使用承認の際の根拠でもあります。改定規格の日本語参考訳がこちらまたは本ニュース下部からダウンロードいただけます。
今回の規格改定では、特例許可を得ているような限られた場合を除き、改定規格によって新たに対応が必須となることはありません。つまり従来の商標使用方法を継続すれば改定規格の要求事項は満たされます。その上で、改定規格では以下のような変更を導入し、商標使用の柔軟性を高め、認証取得者が商標を使用しやすくしました。
- すべてのFSC商標使用について認証機関の承認を得る運用の代替として利用可能な商標使用管理システムの導入。
- FSC及びFSC認証製品についてどのように説明するのかに関するガイダンスの作成。
- すべてのラベル、マークの最小サイズ要件を緩和。
- ラベル構成要素や広告宣伝用マーク構成要素を必須要素とそうでないものに分け、選択の柔軟性を向上(最小サイズ要件の緩和と併せて、従来のミニラベルデザインもカバーされるために、ミニラベルという考えは廃止)。
- 小規模及び生産者ラベルに関するアドバイスノート、Forests For All Foreverマークに関するアドバイスノートやその他の解釈事例を規格に統合。
また、その他の細かい変更点には以下のものがあります。
- FSCラベルを商品の見えるところに付けなければならないという要求事項を推奨事項に変更。
- 前回の年次監査からFSC認証製品の取扱いがなかった認証取得者はFSC商標を用いた一般広告宣伝ができないという要求事項の廃止。
- 名刺上でのFSC商標使用についての要件緩和(ラベルサイズは最小にという要求事項も撤廃)。
- TM記号の使用が必須ではなく任意に。
詳細は、下記からダウンロードできる、変更点一覧表(日本語参考訳付き)をご覧ください。表は、変更点が要求事項の変更なのか、ただの明確化なのかが分かるように色付けされています。
FSC本部では、以下の日時に規格の主な変更点を説明するオンラインセミナーを予定しています。
- 2017年12月13日(水):日本時間17:00~18:30
- 2017年12月14日(木):日本時間23:00~翌日0:30
- 2018年1月24日(水):日本時間17:00~18:30
- 2018年1月25日(木):日本時間23:00~翌日0:30
参加をご希望の方は、こちらのリンクからご希望の日時を選択して登録をしてください。
※本セミナーは、FSC本部によって英語で実施されます。
FSCジャパンでは、本セミナーに基づく日本語のオンラインセミナーの実施を検討しております。詳細が決まり次第、本ウェブサイトのニュースにてお知らせいたします。
次のステップ
改定規格は、発効日である2018年3月1日以降に使用可能となります。規格公開日から規格発効日までの期間は、認証機関、認証取得者、そしてFSCが新規格に伴うツールやプロセスを十分に準備するために設けられています。
従来の規格から改定規格への移行期間は2018年3月1日から2019年2月29日の12ヶ月です。
下記からよくある質問(日本語参考訳付き)がダウンロードいただけますので、こちらも併せてご覧ください。商標使用に関するご質問はFSCジャパン河野(e.kohno@jp.fsc.org)までご連絡ください。
元記事はこちら。