2018年9月にガボン共和国の大統領であるAli Bongo Ondimba(アリー・ボンゴ・オンディンバ)氏は、持続可能な森林管理に向けた重要なステップとして、ガボン国内で操業しているすべての森林コンセッション(伐採権所有地)において2022年までにFSC認証を取得するという宣言をしました(詳しくはこちら)。この方針を実施するために、2020年1月31日にガボン森林水資源省のLee J. White氏とFSC事務局長のキム・カールステンセンが協定書に署名をしました。

署名式典には、ガボン森林水資源省だけでなく、森林のモニタリング機関、環境NGO、ガボンのFSC認証取得企業の代表者や地元メディも参加しました。

大統領が、全森林コンセッションでFSC認証を取得する目標年を2022年に定めたことを改めて呼び起こしつつLee J. White氏は、林材業界の企業に対しても、国際的なマーケットで信頼を得るために認証を取得するよう動き始めてほしいと奨励するため、次のように述べました。「私は林業会社にとって、FSCが業界での行動をすべての水準において向上させるために役立つと確信しています。またガボンの木材が違法伐採されたものではないことを、購入する側に信じてもらえることから、FSCは林産物の販売におけるマーケティングツールでもあります。」

ガボン政府は、国内林業における経済的な利益を増やしたいと考えており、現在のGDPにおける5億ユーロから2025年には3兆ユーロに増やす目標を立てています。

FSC事務局長のキム・カールステンセンは次のように述べています。「私たちにとって、ガボン政府が持続可能な森林の発展のためにFSCをパートナーとしたことは非常に重要なことです。FSCは、森林とコミュニティのために、よりよい発展のための解決策を、様々な関係者と一緒に探していくことをミッションとしているユニークな組織です。」

今回の協定は、5ヵ年に渡って結ばれ、暗黙の了解のもとで更新されます。この協定の下で、ガボンの持続可能な森林管理およびガボンのFSC認証製品が国際的なマーケットに出ていくための活動が推進されます。

協定書の写しが見たいという方は、FSC国際事務局に直接ご要望ください。

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