FSCは、2017年6月に環境NGOのMighty Earthによって提出された、コリンドグループ(Korindo Group)の「組織とFSCの関係に関する指針(FSC-POL-01-004)」違反報告を受理しました(こちらのニュース参照)。
2017年11月には、社会、環境、経済分会に属するFSC会員で構成された、独立した苦情調査パネル(委員会)が設立され、本件に関する調査を開始しました。報告された苦情の内容は、コリンドグループがインドネシアで自然林を伐採してアブラヤシプランテーションを造成していること、そしてそれによって高い保護価値が破壊され、伝統的権利及び人権が侵害されているというものです。これらが事実であれば、「組織とFSCの関係に関する指針(FSC-POL-01-004)」に対する違反となります。
苦情調査パネルによる調査報告書は2018年4月に完成し、8月のFSC国際理事会に提出されました。「組織とFSCの関係に関する指針(FSC-POL-01-004)」に関する最終意思決定は、FSC理事会によって下されます。
FSC理事会では、苦情調査パネルの調査結果について議論をした後、特に高い保護価値の破壊と伝統的権利及び人権の侵害についてより詳細に調べるために、追加で専門家による分析が必要であると結論づけました。
FSC事務局は、この追加分析の実施のために、独立した専門家を任命します。これによって、本件の最終判断は、2019年3月の理事会まで延期されることになります。
それまでの間、FSC理事会はコリンドグループが「組織とFSCの関係に関する指針(FSC-POL-01-004)」違反となるリスクのある活動を是正するために必要な最大限の努力をすることを期待しています。これには、現在停止されているアブラヤシプランテーションの拡大という判断を尊重することが含まれます。
コリンドグループによる「組織とFSCの関係に関する指針(FSC-POL-01-004)」違反調査についての詳細はこちらから。
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