今回コンサルテーション用に公開された第一次アセスメントは、FSC本部によって特定された管理木材調達に関する優先20カ国についてのものです。これには、以下の管理木材カテゴリーが含まれます。

カテゴリー1:違法に伐採された木材
カテゴリー2:伝統的権利や人権を侵害して伐採された木材
カテゴリー5:遺伝子組み換え樹木が植えられた森林に由来する木材

このCNRA草案における暫定結果では、上記カテゴリーにおいて、日本ではカテゴリー2指標2.3の先住民族の権利に関して、北海道地方に特定リスクが出ているほかは、すべて低リスクとなっています。

なぜ、そして誰にとってCNRAは重要?

FSC管理木材システムの改定に伴い、FSCリスクアセスメントは最終的には改定版管理木材規格—CoC規格(FSC-STD-40-005 V3-0)に基づく管理木材調達の基となります。

CNRAは、管理木材を調達する組織が使用するべきリスクを指定し、後に国別に詳細に行われるナショナル・リスク・アセスメントの基礎となります。よって、CNRAは管理木材を調達する組織にとって、また、FSCリスクアセスメントや管理木材システムを監視する他の利害関係者にとって重要なものになります。

利害関係者はどのように意見を提出できますか?
ステークホルダーコンサルテーション用のウェブページはこちらです。優先20カ国における3つの管理木材カテゴリーについて個別リスクアセスメントがご覧いただけます。この個別アセスメントには、評価されたリスクの指標と、各指標についての情報源と最終リスク判定(低リスクまたは特定リスク)が含まれています。

リスクアセスメントはダウンロード可能で、各指標につき、利害関係者が意見を記入するための空欄が用意されています。例えば、ある指標のリスク評価に賛成することもできますし、その判定に異議を唱え、そのリスク判定の誤りを指摘する証拠を示すこともできます。

コメント(および質問)は英語では2015年4月2日までにDarren Brown (d.brown@fsc.org)にお送りください。コメントは下記からダウンロードできるCNRAカテゴリー2(英語)およびCNRAカテゴリー5(英語)のファイルに記入する欄がございます。コメントをご記入後、ファイルをDarren Brownまでメール添付でお送りください。

日本語の場合は、翻訳のお時間をいただくため、3月25日(水)までにFSCジャパン指針・規格担当冨村ちさと(ctomimura@forsta.or.jp)までお送りください。日本語のコメントはメールに直接ご記入いただければ結構です。

コンサルテーション後の予定は?
集められたフィードバックは、アセスメントの最終版作成に使われ、その後、2015年6月にFSC本部で承認される予定です。

最終結果はFSCのウェブサイトとリニューアルされた世界森林レジストリに最終的に発表される予定です。

利害関係者のコンサルテーションのウェブページはこちら

元の記事(英文):https://ic.fsc.org/newsroom.9.1073.htm

FSC_newsentry_1425521857_file.doc
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FSC_newsentry_1425521980_file.doc
DOC, サイズ: 133.50KB
FSC_newsentry_1425522155_file.pdf
PDF, サイズ: 3.04MB
FSC_newsentry_1425522197_file.doc
DOC, サイズ: 117.00KB
FSC_newsentry_1425630052_file.pdf
PDF, サイズ: 934.66KB
FSC_newsentry_1425630242_file.pdf
PDF, サイズ: 2.26MB
FSC_newsentry_1425630343_file.pdf
PDF, サイズ: 482.24KB